ベンガルヤマネコ密輸 

99/12/15産経新聞 社会面

関空で死骸発見

日本人男性を聴取  大阪税関支署

絶滅の恐れがあるとして野生動物を保護するワシントン条約で輸入が規制されているベンガルヤマネコが、

関西国際空港旅客ターミナルのトイレなどで二匹死骸でみつかり、大阪税関関西空港税関支署は十四日、関税法違反

(密輸入)の疑いで密輸グループの一人と見られる男性から事情聴取を始めた。

  大阪税関の調べでは、今月11月11日午前、インドネシア.ジャカルタから到着した日本人男性が挙動不審のため

調べたところ、ポーチなど携帯品の中から、ベンガルヤマネコ1匹とスローロリス6匹がみつかた。

  また関西空港の旅客ターミナル2階の男子トイレで清掃業者が11日昼、ゴミ箱の中に捨てられていたポーチの中に、

手足を粘着テープで縛られたベンガルヤマネコ1匹を見つけた。

  いずれのベンガルヤマネコも死んでおり、調べたところ、ベンガルヤマネコとスローロリスには絶滅の危機などの

ために輸入が規制されている種と判明。この日本人男性から事情を聴き始めた。

  またジャカルタからの同じ便で入国手続きをすませた別の日本人男性二人がごみ箱で見つかったベンガルヤマネコ

などを捨てた可能性があるとみて調べている。

  ベンガルヤマネコは東南アジア地区に広く分布し、インド、バングラデシュ、タイ産は輸入禁止。スローロリスは

輸出入に原産国の許可がいるなど、いずれも野生動物を保護するワシントン条約の規制の対象となっている。

 

 

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